イベント内で使用したセリフを抜粋して、以下に記載いたします。
【ブリテイン広場】
◆テオドール
お集まりいただき、ありがとうございます。
私は医師のテオドール・カスパー。こちらは妻のドロテアです。
◇ドロテア
以前お力を貸してくださった皆さんは、お久しぶりです。
はじめましての方もいらっしゃいますね。
私はドロテア・カスパーと申します。
こうして皆さんとお話しできることを、とても嬉しく思います。
◆テオドール
初めてお会いする方もいらっしゃいますので、少し説明させて頂こうと思います。
彼女は十年以上前の事故で身体を動かせなくなり、意識がありながら、そのことを誰にも
伝えられずにいました。
私が彼女を診察した際に瞳の反応に気づいたのは、事故からおよそ十年が過ぎた頃です。
私は祖父が研究していたオートマタへ人の意識をつなげる研究に思い至りました。
そして前回は皆さんの力をお借りして祖父が遺した研究成果とコアクリスタルを入手し、
彼女の神経信号をこの今ドロテアが動かしているオートマタへつなぐことができました。
生身のドロテアは今も自宅で療養を続けています。
皆さんの前にいるこの機体は、生身の彼女が接続装置を通して動かしている、もう一つの
身体なのです。
以前の一件のあと、ドロテアはこの身体を動かす訓練を始めました。
接続に成功したからといって、すぐ人と同じように動けたわけではありませんからね。
◇ドロテア
はじめは、指を一本曲げるだけでも大変でした。
立とうとすれば膝が折れ、カップを持てば力を入れすぎてしまって……。
テオドールには、何度も支えてもらいました。
◆テオドール
支えると言っても、私は傍で見ていただけです。
諦めずに何度も挑み続けたのは、あなたです。
◇ドロテア
ふふ。では、そういうことにしておきます。
はじめは試行錯誤で体を動かす事しかできなかったのですが、
一度うまくできた動きは、機体に動きを記録させることができたのです。
立つこと、一歩を踏み出すこと、扉を開けること。
ひとつずつ積み重ねて、やっと治療院の廊下を一人で歩けるようになったのです。
初めて庭へ出た日のことは、今でも忘れられません。
風に揺れる木や花、空を飛んでいく鳥を、ずっと眺めていました。
それでようやく、私は世界へ戻ってこられたのだと思いました。
◆テオドール
あの日のあなたは、庭の景色を見ながら、何度も「綺麗ですね」と言っていましたね。
◇ドロテア
動けるようになってから、私とテオドールは毎日たくさんのことを話しました。
私が身体を動かすことができなかった頃に聞いていたことや、声を届けられず悲しかった
夜のこと。
テオドールが医師を目指した理由や、お祖父様との思い出も二人で話しました。
朝から晩まで一緒にいるのに、それでも話したいことがなくならなかったくらいです。
◆テオドール
ドロテアは昼は機体の訓練を行い、夕方になると二人で生身のドロテアの世話をしました。
髪を梳き、身体を清め、食事をして窓辺の花を取り替える。それが私達の日課でした。
◇ドロテア
自分で自分のお世話をするのは、少し不思議でしたけれど。
眠っているように見えるあの身体も、間違いなく私です。
長い間、一人で待っていた私のそばで、今度は私自身が世話をしたかったのです。
でも自分の事を自分自身で行っているのですから、世話をするというのもおかしな話ですね。
◆テオドール
ドロテアのできる事が増えるたび、私達はそれを一緒に喜びました。
患者と医師として始まった関係も、いつしかそれだけではなくなっていました。
◇ドロテア
ある日、テオドールが私に「これからも同じ景色を見たい」と言ってくれました。
嬉しい日も、うまくいかない日も、隣で迎えたいと。
◆テオドール
ドロテア、ずいぶん恥ずかしいことまで皆さんに話すのですね。
◇ドロテア
だって私にとってとても大切なことですもの……
私はテオドールの手を取って、家族になりたいと答えました。
そうして、私達は夫婦になったのです。
◆テオドール
家には、生身のドロテアが過ごすための療養室を設けました。
朝には挨拶を交わし、夜には今日あった出来事を一緒に話す。
今の私達にとっては、それが何より大切な毎日です。
◇ドロテア
ええ。ようやく手に入れた、ありふれた暮らし、
でも本当に幸せなんです。
(ふたりで微笑みながら向き合う)
◆テオドール
おっと すみません、話がずれてしまいました。
それで今回ご相談させていただきたい内容なのですが、
数日前から、ドロテアの身体に不調が出始めてしまいまして…
ああいや、ドロテアの生身の方ではなく、オートマタの身体の方です。
関節の動きが鈍くなり、ときには手足が意図したとおりに動かなくなることがある様なのです。
◇ドロテア
今は、こうして動くことができます。
ですが、昨日は右手が途中で動かなくなり、
今朝は歩いている最中に膝が固まってしまいました。
◆テオドール
このオートマタ機体は、祖父の屋敷で長く眠っていた試作機です。
今までなんとか修復を重ねてはいますが、
長年動かされずにいたため、関節や手足を動かす駆動部品の劣化が進んでいるのでしょう。
正確な原因を調べて修理するには、祖父が残した設計図と専用の調整器具が必要です。
どちらもまだ旧屋敷の研究室に保管されているはずです。
ですが、屋敷へ続く道には今も魔物が多く、ドロテアの身体もいつ動けなくなるか分かりません。
私達だけで向かうのは危険だと思い、今回お声がけさせて頂いた次第です。
どうか、私とドロテアを祖父の屋敷まで護衛をお願いできないでしょうか。
◇ドロテア
私からもお願いいたします。
◆テオドール
ありがとうございます。
◇ドロテア
よろしくお願いいたします。
ご迷惑をおかけしないよう、機体の様子には気をつけます。
◆テオドール
それでは、祖父の屋敷へ向かいましょう。
ゲートを出しますので、移動先で落ち合いましょう。
【旧屋敷へ続く山道】
◇ドロテア
この道……。
なぜか、胸が苦しくなるような気がします。
◆テオドール
機体の不調が強くなっていますか。
◇ドロテア
いいえ。そうではありません。
以前にもこの道を通ったことがあるような……そんな感覚です。
◆テオドール
無理に思い出そうとしないでください。
旧屋敷まではもう少しです。
◇ドロテア
……あれは……
茂みの中に何かいます!
(モンスターと戦闘)
◆テオドール
皆さん、ご無事ですか。
この辺りは以前から魔物の多い場所でしたが、数も減っていないようですね。
屋敷まではもう少しです。
さあ、行きましょう!
【カスパー家旧屋敷】
◆テオドール
これは……。
祖父の屋敷が荒らされている……。
いったい、誰がこんなことを……。
研究室を確認します。
修理箇所を特定できる記録だけでも残っていれば……。
*ゴソゴソ*
◆テオドール
オートマタ原型の設計図と調整器具が持ち去られています。
ですが、改修記録は残っていました。
各関節の駆動機構の規格と、代用できる部品の一覧もあります。
これだけあれば、帰宅して修理を試せます。
◇ドロテア
テオドール。床に新しい靴跡があります。
一人ではなく、大勢の人間がここへ入った様です。
◆テオドール
……必要な情報は集められました。
これ以上ここへ留まるのは危険でしょう。
残念ですが、いったん家へ戻りましょう。
自宅の座標へゲートを開きます。
ゲートを出しますので、移動先で落ち合いましょう。
【歪められた転移先】
◆テオドール
……ここは?
私達の家ではありません。
座標を間違えた……?
いえ、違います、確かに私達の家にゲートを開いたはず……
これは……、何者かによってゲートの転移先を捻じ曲げられた様です。
誰かが、私達が帰還用のゲートを開くのを待ち構えていたのでしょう。
ドロテア見てください、壁に文字があります。
「人は『清らかな存在』でなければならない」
「魔物は人の敵であり『悪』である」
「魔物を擁護する者もまた『悪』である」
「『悪』を人の世から排除せよ」
これは……!!
◇ドロテア
あ……。
◆テオドール
先日家へ届いた手紙に、同じ言葉が書かれていました。
機械は人ではない、魔物を人のように扱うな、と……。
◇ドロテア
あ……あぁ……
◆テオドール
あなたに見せたくなかったのです。
私達の結婚は許されない、危険な研究をやめろとも……。
ですが、ただの脅しだと思っていました。
ここまでのことをする者がいるとは……。
◇ドロテア
テオドール、すぐにここを離れましょう、ここはキケn
●ラズヴィエラ
あら、お久しぶりね、ドロテア。
あなたは昔から、本当に空気の読めない人だったわね。
◇ドロテア
あなたは…… どうしてここにいるのですか……
●ラズヴィエラ
忘れてしまったの?
以前女学校で『悪』は排除されるっておしえてあげたでしょう?
◇ドロテア
それはあなたたちが勝手にっ!!
●ラズヴィエラ
ドロテア、「ともだち」は何よりも大切よね?
私達の気持ちを否定する私達から浮いている人って駄目よね?
◆テオドール
ドロテアを「悪」だと言うつもりですか。
●ラズヴィエラ
あら、私は正しい事をしているのよ?
そのおぞましい魔物をこの世から消し去ろうとしているだけ。
◆テオドール
あなたたちが屋敷を荒らし、ゲートの行き先を捻じ曲げたのですか!!
●ラズヴィエラ
ええ、ゲートに細工をしたの。
人の意思を機械へつなぐ、おぞましい研究を終わらせるためにね。
◆テオドール
なんという事を!!
あなたはそれでも自分を『清らかな存在』だというのか!!
●ラズヴィエラ
ええ、もちろん。だから10年前にドロテアの家の馬車にもちょっと悪戯をしてあげたのよ。
◇ドロテア
……悪戯?
●ラズヴィエラ
馬車の車輪は留め具が一つなくなるだけで外れるの。
あんな大事故になるとは思わなかったけれど、あなたは『悪』だったのだから仕方ないでしょう?
◇ドロテア
あなたたちが……。
お父さまと、お母さまを……!!
◆テオドール
ドロテアを傷つけたのも、ご両親の命を奪ったのも、あなたたちだったのですか!
●ラズヴィエラ
私達は正しい事をしただけ、『清らかな存在』でない貴方がわるいのよ。
◆テオドール
なんという事を……
●ラズヴィエラ
それなのに機械の身体で人間のふりをして、結婚までしたあなたを、今度こそ正しく排除して
あげるのよ、感謝してね。
◆テオドール
ドロテアは機体の中にいるのではありません!
生身の彼女が、装置を通じて話しているのです!
●ラズヴィエラ
そんな詭弁は聞き飽きたわ。
私達が『悪』と決めたものは『悪』なの――ここから生きて帰れればいいわね。
◇ドロテア
何をしようというの!?
●ラズヴィエラ
ちょっとした余興よ、もし生きていたらゲートの先にいらっしゃい、貴方達の絶望がまっているわ
*クスクス*
◇ドロテア
ちょっとまって! この方たちは関係ないのよ!!
●ラズヴィエラ
さあ「あの子」のお願いもかなえられそうだし、
「あの子」のところに帰らなくちゃね それじゃあ バイバ~イ♪
(モンスターと戦闘)
◆テオドール
皆さん、ご無事ですか。
ドロテア! 無事ですか!!
◇ドロテア
テオドール、私は大丈夫です。
◆テオドール
あの女は逃げたようです。
ですが、転移妨害の術式はまだ存在している。
先へ進むしかありませんね……
罠かもしれません。
それでも、ここに留まれば増援が来るかもしれません……
ゲートの先に進みましょう。
【ボス戦】
◆テオドール
この機体は……。
以前、クリスタルコアを手に入れたときに戦った守護機と同型です。
◇ドロテア
クリスタルコアから、施設全体へ魔力が流れています。
この機体がゲートの転移先を捻じ曲げているのです。
◆テオドール
祖父の屋敷から盗んだ資料で、制御方法を調べたのでしょう。
あれを止めれば、転移妨害も解除できるはずです。
◇ドロテア
動き出します!
皆さん、どうかお気をつけください!
(ボス戦開)
◆テオドール
皆さん、ご無事ですか。
これで家へのゲートが出せます。
ゲートを出しますので、移動先で落ち合いましょう。
【テオドールとドロテアの自宅】
◆テオドール
……炎!?
まさか……家が!!
ドロテアの身体がまだ中にっ!!
◇ドロテア
テオドール、待ってください!
一人では危険です!
◆テオドール
待っていてくださいっ!
必ずドロテアを助けますっ!!
(テオドールが炎に包まれている家に駆け込む)
◇ドロテア
テオドールっ!
……行ってしまった。
皆さん、消火をお願いします!
建物が崩れそうです。どうか無理はしないでください!
私はテオドールを追います!
(ドロテアも後を追って家の中に入る)
◇ドロテア
ゴォォォォ……!
煙で前が見えない……!
テオドールっ!
どこですか、返事をしてくださいっ!!
ミシ……ミシミシ……!
ズドォン!!
◆テオドール
うっ……
ドロテア……君を……たすk……
◇ドロテア
きゃっ……!
道が塞がれて……でも、ここを越えなければ……!
テオドールは、この先に……。
待っていてください。今、行きます!
私の身体を、庇って……。
この梁を退けないと……!
ギギ……ガガガ……!
こんな時に……お願い、動いて……!
あと少しなのです……!
(テオドールの上のガレキをどかす)
テオドール……?
どうして……
私です。
返事をしてください……。
……息をしていない……
あなたは、私の身体を守るために……。
そうだ……私の身体は……!
こっちも、息をしていない……。
◆オートマタOS
『警告 接続元の神経信号を確認できません。遠隔接続の起点が消失しました』
◇ドロテア
私の……身体……。
どうして……。
私は、ここにいるのに……。
テオドール……。
返事をしてください……。
おしまい
