【イベント】「朧月下の宵桜」(補記)

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イベント内で使用したセリフを抜粋して、以下に記載いたします。


【禅都銀行前】
◆五位の蔵人
皆様、本日はよくぞ集まってくださいました。
我らは、真にこの国を憂う者にございます。
今の朝廷は腐っております。
民を導くべき主上は、
ただ祈り、祭事を行うのみ。

穢れは都へ満ち、
怪異は夜毎に人を喰らい、
民は苦しみ続けています。
今の朝廷は人を惑わせ、甘き理想で人を縛り、
我々民草へ偽りの安寧を押し付ける!

ですが鬼童院様は違う!
鬼童院様は人を導くにふさわしい御方!
悪人の本性を見抜き、
弱き人を助け、
新たなる時代を切り開かれる!

鬼童院様こそ新たに帝となるべき方なのだ!
人はこの朝廷による苦しみの中で強くなる!
間近に迫った破滅を恐れぬ者、
己が意思で運命を切り開く者だけが、
鬼童院様の元で真に生きる資格を得るのだ!

朝廷を倒せ!
今の主上を引きずり下ろせ!

皆様も力を貸してください!
我らと共に立ち上がるのです!
主上を討ち、
鬼童院様を帝とし、正しい世にするのです!

◇兵部卿
……ほう。
好き放題に舌を回しておるようだな。

朝廷に弓引く企てを、
かくも白昼堂々と口にするとは。
いやはや、浅慮極まる輩よ。

◆五位の蔵人
な、何者だ貴様……!

◇兵部卿
朝敵を誅する者。
名乗りなど、その程度で十分であろう。

◆五位の蔵人
き、貴様……その顔……!
兵部卿か! 朝廷の狗め!!

◇兵部卿
狗と罵るなら、好きに申すがよい。
されど、先の貴様の言は見過ごす事はできぬ。

帝とは、天下安寧の礎。
民草を束ね、国を治め給う御方に他ならぬ。

呪詛と恐怖をもって都を乱し、
人心を惑わす貴様らこそ、
真なる朝敵よ!

◆五位の蔵人
黙れぇぇぇ!!

◇兵部卿
……遅い。

◆五位の蔵人
ぐっ……!
この場は退くぞ!

◇兵部卿
……ちっ。
相も変わらず、闇鼠のごとく逃げ足だけは早い。

皆の者、よく聞け。
もはや奴らを捨て置くわけにはいかぬ。

先ほど逃げ失せた者どもは、
鬼童院へ連なる手の者。
後を追えば、奴の潜む巣へ辿り着けよう。

鬼童院は危うき男だ。
呪をもって人の心を蝕み、
朝廷を内より喰らわんとしておる。

既に宮中にも、奴へ通じる者が潜んでいる。
軽々しく兵を動かせば、
必ずや先手を打たれ、姿を晦まされよう。

奴らは都外れへ落ち延びた。
追跡は容易ならざる道行きとなる。
だが、人数があれば追い詰められる。

どうか力を貸してはくれぬか。
今ここで鬼童院を討たねば、
やがて都そのものが彼奴の呪に沈もう。

帝の御身を守るため。
民百姓を守るため。

どうか我と共に参ってくれ!

此度の討伐に参られんこと、深く感謝する。

……急ぐぞ。
転移門を開く、転移先で落ち合おう
奴らを見失うな!


【アジトへの道】
◇兵部卿
各々、油断するでない。
鬼童院の配下は呪にも妖にも通じておる。
常の賊徒と思わぬ事だ。

……妙だな。
気配が無さすぎる。

奴ら、どこへ――

◆鬼童院の式神
グルルルル……!

◇兵部卿
……ちっ。
罠であったか!

皆の者、構えよ!
奴らは鬼童院の放った式神だ!

◆鬼童院の式神
ガアアアアアァ!!

◇兵部卿
来るぞ!
包囲される前に数を減らせ!

術を使う者は後衛を守れ!
前へ出る者は決して孤立するな!

 (戦闘)

◇兵部卿
皆、無事か?
深手を負った者はおらぬか?

奴らめ、追手を足止めするため式神を伏せておったようだ。
だが、まだ終わってはおらぬ。
……ふむ。
奴ら、この先の寺社へ逃げ込んだようだ。

山中にありながら、
異様なほど贅を尽くした寺らしい。
表向きは祈祷寺院。
だが実際は鬼童院に与する者どもの隠れ蓑であろう。

このまま奴らを追う。
鬼童院へ辿り着ける手掛かりを、
ここで逃すわけにはいかぬ。

転移門を開く、転移先で落ち合おう
行こうぞ!


【鬼童院のアジト】
◇兵部卿
……趣味の悪い寺だ。
民から吸い上げた金で築いたのであろうよ。

気をつけよ。
この場そのものが呪の場となっておる。

◆五位の蔵人
愚かな……、鬼童院様へ刃向かうとは。貴様らごときでは、あのお方の御力には届かぬ!

◇兵部卿
……退け。
これ以上鬼童院へ与するなら、命の保証はできぬぞ。

◆五位の蔵人
黙れ!弱き民へ偽りの平穏を押し付ける朝廷め!鬼童院様こそ、新たなる世を導く御方…グッガッ…

◇兵部卿
む、様子がおかしい

◆五位の蔵人
グオオオオォォォ……!!

◇兵部卿
……憑依術か!

奴め、己の式神を人へ憑かせおった!
既に正気を失っている、容赦するな!

◆鬼童院
……くく。
相変わらず騒がしい男よな、兵部卿。

◇兵部卿
その声は… 鬼童院!
姿を見せず自分の配下をも謀るか!!
姿を見せよ!!

◆鬼童院
なぜ余が、貴様ごときへ姿を晒さねばならぬ?
まあよい、冥途の土産に我が姿を拝ませてやろう。

 (姿を現す)

よくぞここまで辿り着いた。
折角だ、昔語りを聞かせてやろう。

観明院は愚かであった。
甘すぎたのだ。

人を信じ、民を想い、
穏やかな世を願うなど。
そのような綺麗事で国が治まるものか。

◇兵部卿
黙れ……!

◆鬼童院
だから余は呪った。
あやつを蝕み、ゆっくりと死へ沈めてやったのだ。

それだけではない。
あやつの側室、春香もまた邪魔であった。
あの女は、観明院にとって光であったからな。

◇兵部卿
貴様ァァァ……!!

◆鬼童院
ククッ……。
春霞めは随分と良い顔をしておったぞ。
母の死を知らぬまま、余のために踊っておったのだからな。

◇兵部卿
外道が……!

◆鬼童院
そして次は朝成であった。
観明院の血を継ぐ、あの甘き帝よ。

余は都へ怨念を流し込んだ。
人の妬み・ 憎しみ・欲・嘆き。
穢れを都へ満たし、
朝成を内より呪殺するはずであった。

だが、あの卑しき女狐、真々藻……。
あの妖狐が余の呪を朝成の身代わりに受けおった。

朝成を庇い自ら災厄を背負い込み、
折角集めた穢れと共に封印されてしまいおったわ。

実に惜しかったぞ。
あと一歩で朝成は死んでおったものを……!

◇兵部卿
貴様に、主上を語る資格など無い!!

◆鬼童院
資格?
力ある者が奪う。
それだけの話であろう。

弱き者は喰われ、
強き者が民の上へ立つ。
余はただ、この世の真理へ従っているだけだ。

◇兵部卿
……もはや言葉は不要。
貴様はここで討つ!

◆五位の蔵人
ギャアアアアァァ!!

◇兵部卿
来るぞ!
鬼童院へ辿り着くためにも、
ここを突破するのだ!

 (戦闘)

◆鬼童院
……ほう、こやつまで退けおるか。
この寺も穢れてしまったことでもあるし、別の地へ行くとしよう。

◇兵部卿
待て、鬼童院!!

◆鬼童院
フッ…恐れぬのであればついて来るがよい。
貴様らへ、真の恐怖と絶望を見せてやろう……。

 (姿を消す)

◇兵部卿
……逃したか。
だが、ようやく奴との決着がつけられる。

◇兵部卿
皆の者、ここから先は後戻りできぬ。
奴は都を呪で喰らわんとした大逆の徒。
必ずここで討たねばならぬ。

帝のため。
都の民のため。
そして、この国の未来のために!


【ボス戦】
◆鬼童院
来たな、有象無象共よ。
折角永らえた命を無駄にするとは愚かな事よ。
ならば致し方なし
我を崇めよ……
そして我が呪いの一部となり都を滅ぼす礎となるがよい。
ククククク……
ハーッハッハッハッハッ!!

 (ボス戦)

◆鬼童院
ぬうぅ!!
折角、朝成を呪殺するために集めた穢れだというのに……
む、なんだ!? 穢れが我に……
止めよ! 貴様らの相手はあ奴らだ!!余ではない!!

◇兵部卿
春霞殿の呪い返しの呪符だ
己の業を背負い滅するがよい

◆鬼童院
ぐああああぁぁつ!!


【禅都銀行】
◆安倍春霞
主上。
お願いがございます。

◇主上
どうした、春霞。

◆安倍春霞
私を裁いていただきたい。

◇主上
……何?

◆安倍春霞
鬼童院を欺くためとはいえ、
私は真々藻様へ穢れを宿すことを許しました。

都へ流れ込む怨念を受け止める器として扱い、
人前では妖狐と蔑み、
嘲笑し、
そして最終的には封印することとなりました。

真々藻様を大妖とした原因は、
間違いなく私にもございます。
鬼童院を欺くためとはいえ、
決して許されることではありますまい。

どうか、この罪を裁いてください。

◇主上
……春霞。

顔を上げてくれ。

◆安倍春霞
しかし――

◇主上
余は知っていた。
春霞の行動が、
鬼童院の手の者どもを欺くためのものであったことを。

◆安倍春霞
主上……。

◇主上
本気で真々藻を憎んでいたわけではないことくらい、
余には分かっていた。

◆安倍春霞
……ですが。
真々藻様が穢れを受け、
あのような運命を辿ることになったのは事実にございます。

◇主上
それは違う。

真々藻が穢れをその身へ受けたことは、
誰にも予想できなかったことだ。
余とて、
真々藻がそこまでして余を守ろうとするとは思っていなかった。

確かに悔いはある。
あの時、別の道があったのではないかと、
今でも考えることはある。

だが、それで春霞を裁くのは筋違いだ。

◆安倍春霞
……。

◇主上
兄上は都を守るために戦った。
余を守るために戦った。
鬼童院の野望を阻むために動いた。
それが真実であろう。

◆安倍春霞
……主上。

◇主上
だから余は裁かぬ。
春霞を許そう。

◆安倍春霞
……ありがたき、お言葉にございます。

◇主上
本当に頑固な春霞だな。

◆安倍春霞
面目次第もございませぬ。

◇主上
さて。

 (殺生石の方向の空を見上げる)

◇主上
真々藻は……今も眠っているのであろうな。

◆安倍春霞
はい。

ですが、いつの日か。
必ず救われると信じております。

◇主上
そうか。
ならば余も、そう信じよう。

◆安倍春霞
……はい。

◇主上
では宮中の戻って後始末をせねばな、
ついてまいれ、春霞。

◆安倍春霞
仰せのままに

ー おしまい ー