【イベント】「ハーラ」(補記)

イベント内で使用したセリフを抜粋して、以下に記載いたします。


【ブリテイン広場】
◇ ヴァニエイラ
皆さん!お久しぶりです!
実は――数年ぶりに、ギジエから手紙が届きました。
その内容について、皆さんと今後の対応を相談したく、
皆さんならブリテイン広場に居られると思ってきました。
それで皆さん、ギジエからの手紙なんですが…

◆ Mayuta
やあやあ、なんだか重たい空気だねぇ?
せっかく久しぶりの再会だっていうのに、そんな顔してたらもったいないよ?
王室広報官さん、だったっけ?
ふふ、話はだいたい聞こえてたよ。ギジエ、ねぇ……

◇ ヴァニエイラ
……あなたは?

◆ Mayuta
通りすがりYewの村長ってところかな。
その話、ちょっと興味あるんだよね。
最近さ、妙なものが出回ってるでしょ?
飲めば気分が良くなる、でも代償は重い――そんな薬。

◇ ヴァニエイラ
……妙ですね。あなた、どこまで知って

◆ Mayuta
さあ、どこまでだろうね?
フフフ
久しぶりだね、ヴァニラちゃん

◇ ヴァニエイラ
あなたはまさか…

◆ Mayuta
さて、それじゃあこの仮装もここまでにしておこうか
ちょっとまっててくれないか?
よいしょっと
(衝立をおいて着替え)

◆ ギジエ
やあキミ達、久しぶり。
こうして顔を合わせるのは、ずいぶんと間が空いた気がするね。

◇ ヴァニエイラ
ギジエ! この悪党!!
あなた以前にわたしと食事したいって言うから
折角オシャレして待ち合わせのレストランへ行ったのに
なんで来なかったのよ!!

◆ ギジエ
え~?
だってキミお友達をいっぱい連れてきていたじゃないか。
ボクが気が付かなかったとでも思ったのかい?

◇ ヴァニエイラ
当り前じゃない!
仮にも王室広報官がブリテインを騒がせる怪盗と
一緒に楽しく食事なんてしないわよ!!

◆ ギジエ
ハハハ、元気そうで何よりだよ
その様子なら腕も鈍っていないみたいで安心した。
食事ならまた改めて、ね。

では改めて、やあキミ達、久しぶり。
こうして再会できるのは嬉しいものだね、
旧友というのはやはり特別だ
手紙で前もって連絡させてもらっているけど、
念のため説明しようか

そう、“ハーラ”という薬のことだ。
最近やけに羽振りがいい、裏の市場でも妙に勢いづいている連中がいてね。
飲めば疲れが消える、眠気が消える、活力が溢れる――ずいぶんと夢見がちな話だ。
でもね、夢というのは醒める瞬間にきっちり帳尻を合わせてくるものなんだよ。
この“ハーラ”という薬は服用すると精神に異常をきたす例が、妙に多いんだ。
そして一定量を超えた時、服用者は確実に命を落とすんだよ。
質が悪いにも程があるよね。

そりゃあ ボク達ヒュードラで扱うものも綺麗とは言えない、依存性もあるしね
それでも、無暗に服用者を“壊す”様な代物は扱っていないよ
それが最低限の流儀だと思っているしね。
ところがこの”ハーラ”という薬は、その超えてはいけない線を軽やかに踏み越えてくるんだ。
だからね――少し静かにしてもらうことにしたんだ。

今回の件はね、マダム・アトローパのご意向でもある。
白龍(パイロン)から苦情が上がっていてね、「あんな粗悪品と一緒にするな」ってさ。
まあ気持ちはわかるよ、彼らは彼らなりに“品質”にはうるさいからね。
それで風龍(フォンロン)に話が回ってきたんだ、情報収集と流通遮断をしろってね。
そして、最終的にボクに白羽の矢が立ったってわけさ。

以前は影龍(インロン)の仕事が中心だったんだけど
マダムから風龍も手伝う様にっていわれて、いまではエージェントがメインだよ。
ついでに言えば、小龍(シャオロン)の教官なんて肩書きもあるけどね
これでもなかなか忙しい身の上さ、それで表舞台から遠ざかっていたってわけさ。

◇ ヴァニエイラ
白龍に風龍、影龍、小龍…
ヒュードラの構成組織ね
たしか白龍は武器・薬物などの非合法商品の開発・製造を担当する組織
風龍は諜報や情報操作などヒュードラにおける情報戦を担当する組織
影龍は窃盗、強盗、詐欺など金品目的の犯罪を担当する組織
小龍はヒュードラの後継者の育成などを担当する組織
だったかしら

◆ ギジエ
流石はヴァニラちゃん、よく調べたね。

◇ ヴァニエイラ
あたりまえよ!私を誰だと思っているのよ!!

◆ ギジエ
まあまあ、
ボクを気にかけてもらうのはとっても嬉しいんだけど
まずは今回の話をきいてもらってもいいかな?

◇ ヴァニエイラ
市民の安全が脅かされているなら仕方ないわね。

◆ ギジエ
感謝するよ、王室広報官ヴァニエイラ殿

さて、本題に入るとしよう。
この「ハーラ」をばら撒いているのは“灰蛇組”という組織だ。
いままで聞いたこともない三流の組織だね
だけど、三流だからといって好き勝手やっていいという訳じゃない
彼らはやり過ぎたって事さ。

だから流通遮断ってことで彼らには消えてもらう事にした。
もちろん、ボクひとりでも出来なくはない、
でもそれじゃあ味気ないだろう?
どうせならキミ達と遊びながらっていうのもいいかと思ってね。

どうする? 久しぶりの再会だ、このまま雑談して解散でもいいけど
もし気が向いたなら――今夜は少しだけ、付き合ってくれないかい?

◇ ヴァニエイラ
騙されちゃだめよ!
ギジエはそうやって何かを企んでいるに違いないわ!!

◆ ギジエ
それでは王室広報官殿はこのまま”ハーラ”が蔓延してもいいと?

◇ ヴァニエイラ
っ!!
それは……

◆ ギジエ
それでは王室広報官殿にも認めて頂けたという事で…
それじゃあまずはハーラのある倉庫に行こうか、
それじゃあゲートをd…

◇ ヴァニエイラ
待ちなさい!!
貴方と皆さんだけで行かせたら何があるかわからないわ!!
私もついていきます!!

◆ ギジエ
うーん、キミの様な女性には危ないんじゃないかなぁ…
でも、キミのそういうところは素敵だよ。
それじゃあゲートを出すから、ゲートの先で待っていてくれ
くれぐれも先に行かないようにね。


【組織の倉庫】
◇ ヴァニエイラ
ここは……
バッカニアーズデン?

◆ ギジエ
そう、バッカニアーズデンさ
ブリタニアで何か事を起こすのであれば、ここしかないだろう?
この先に倉庫がある、灰蛇組がハーラを保管している拠点だ

◇ ヴァニエイラ
そんな!!
こんなふつうの場所にあるわけないじゃない!

◆ ギジエ
だから、さ
こういう場所は、大体ふつうに見える場所なんだよ
ほらね……見えてきた、ずいぶんと無骨で、実に趣味の悪い建物だ

◇ ヴァニエイラ
そんなこと言ってもし間違えていたらどうするの!?
私が見てきます、何かあったら来てよね。

◆ ギジエ
信用無いなぁ…
まあ、ボクを信用しろっているのもアレか

◇ ヴァニエイラ
ちょっとそこのあなた
私は王室広報官のヴァニエイラという者よ
建物の中を調べさせてもらっていいかしら?

〇 ザコ
ア゛ー、ヴェアクケカカカカカカカ!!

◆ ギジエ
まあ、こうなるよな(苦笑)
目の焦点が合っていない、呼吸も不自然だ……たぶんハーラの常用者だろうね
薬に喰われた末路としては、なかなかにわかりやすい姿だ
敵は任せるよ、ボクはヴァニラ嬢を助けてくるから

 (戦闘)

◆ ギジエ
おやおや……相変わらず見事な手際だ、あっという間だったね
さて、少し失礼して
……帳簿、搬入記録、それに取引予定……ふむ、実に正直な書類だね

◇ ヴァニエイラ
じー…

◆ ギジエ
どうかされましたか? 王室広報官殿

◇ ヴァニエイラ
それを私にも見せなさいよ
本当に帳簿や記録なら証拠品として持ち帰る必要があります。
もし断るなら代わりに貴方を連れ帰ってもいいのよ?

◆ ギジエ
王室広報官殿に持ち帰られるの悪くはないけど
はいどうぞ

◇ ヴァニエイラ
判ればいいのよ
どれどれ
ぺらり

◆ ギジエ
ほほう、本部の場所がかいてあるね
しかも今夜、ちょうど本部で取引の予定があるらしい

◇ ヴァニエイラ
ちょっ!
その資料も渡しなさい!!

◆ ギジエ
はいはい、どうぞ王室広報官殿

◇ ヴァニエイラ
判ればいいのよ、判れば
それじゃあ私は一度ブリテインにもどって上司に指示を仰ぐわ
私が戻ってくるまで勝手なことしない様にね!!

◆ ギジエ
はいはい、王室広報官殿

◆ ギジエ
ヴァニラちゃんもいなくなった事だし
密売組織の本部までもうひと歩き付き合ってくれるかな?
きっと退屈はさせないよ
でも抜け駆けは厳禁だよ? キミ達が一斉に攻め込めば
誰も逃げられなくなるだろうしね
それじゃあ、ゲートをひらくよ。


【組織の本部】
◆ ギジエ
ここが本部だ、倉庫よりは多少まともに見えるけど……
中身はさっきと同じだろうね
*気配察知*
ふむ……なるほど、やっぱり歓迎は手厚いようだよ
さっきよりも状態がいい中毒者みたいだね、
薬の量を増やしたのか、それとも薬に慣れたのか
どちらにせよ、あまり褒められたものじゃないけどね
気を付けて、さっきより動きが鋭いよ
無理はしないようにね

 (戦闘)

◆ ギジエ
やはりキミ達の連携はいいね、
見ていて実に気持ちがいい
さて、それじゃあ行こうか
こんばんは

◇ ボス
誰だ? こんな夜分に
ブツを買いに来た客ってわけじゃぁ…ねぇみてぇだな
となるとガサ入れかカチ込みか…
役人にゃ見えねぇから、カチ込みのほうか?

◆ ギジエ
まあ、そんなところかな
キミ達の組織はちょっとやり過ぎたみたいだね
だからご退場願おうってわけさ

◇ ボス
あ? オレ様を誰だと思っている!?
ここにあるのがなんだかわかるか?
今日できたばかりの毒素を分離した改良ハーラだ
これさえあればおまえらなんか目じゃねぇぜ!!
*ゴクリ*

◆ ギジエ
あーあ、自分で自滅しちゃったよ

◇ ボス
力が湧いてくる!!
そうだ!もっとオレ様に力をよこせ!!
もっと!もっとだ!!
メゴォッ
メキョメキョッ
バキ!ゴキ!
もういい!! もうこれ以上は…
ぱっ、び、ぶっ、ぺっ…ぽおっ!
*バシュッ!!*

◆ ギジエ
どうやらマナが暴走したみたいだね
気配からするとゲートが開きそうだけど
ゲートの先で変わり果てた彼がまってるんじゃないかな
ボクは行くけどキミ達はどうする?
気が向いた来てくれたまえ


【ボス戦】
◆ ギジエ
ようこそ、終幕の舞台へ
ほら、あれが灰蛇組の頭だ
ハーラに喰われた、哀れな成れの果てだよ
ここまで来るともう人とは呼べないね、ただの“結果”だ
さて、最後の一幕だ
華やかに締めようじゃないか

(ボス戦)


【再びブリテイン広場】
◆ ギジエ
諸君、お見事!
いやはや、実に鮮やかだった、見ていて思わず見入ってしまったよ
これで灰蛇組は終わりだ、舞台も綺麗に片付いた
これでボク等の組織も面子を保てて、一安心といったところかな

しかし本当にひどい薬だね……見ていて気分が悪くなる
人を壊すことに何の躊躇もない、
ボクはああいうのはどうにも好きになれないな
マダムからも直々に言われているんだ、
「あれには絶対に手を出すな」ってね

ハーラを見つけたら処分、扱えば粛清
もっとも、組織の中にそんな不埒者はいないと思うけどね
*smile*

ボク達はね、好き勝手やっているように見えて、意外と線引きにはうるさいんだ
それを越えたらどうなるか……まあ、想像に難くないだろう?
さて――キミ達にはずいぶんと働いてもらったね、本当に助かったよ
それにね、こうしてまたキミ達と並んで歩けたのは……悪くない時間だった
また何か面白いことがあれば声をかけるよ、そのときは付き合ってくれると嬉しいな
それじゃあ――

◇ ヴァニエイラ
まちなさい!!
なにをいい雰囲気を出したふりして逃げようとしているのよ!!
それに、戻るまで待ってなさいって言ったでしょ!!

◆ ギジエ
おや、王室広報官殿、戻ってこられたんですね。

◇ ヴァニエイラ
いろいろと手配をしていたらブリテイン広場が賑やかじゃない?
気になって見に来てみたら、既に麻薬の密売組織が壊滅してるってどういう事よ!!

◆ ギジエ
ある日の暮方の事である。
一人の下人が、羅生門の下で雨やみを待っていた。
広い門の下には、この男のほかに誰もいない。
ただ、所々丹塗の剥げた、大きな円柱に、蟋蟀が一匹とまっている。
羅生門が、朱雀大路にある以上は、この男のほかにも、
雨やみをする市女笠や揉烏帽子が、もう二・三人はありそうなものである。
それが、この男のほかには誰もいない。

◇ ヴァニエイラ
???

◆ ギジエ
この話はね、荒廃した平安京で、仕事を失った下人が雨宿りのため羅生門に入るんだ。
そしてそこで、死体の髪を抜いてかつらにしようとする老婆を見つける。
下人は最初その行為を非難するが、老婆は「生きるためには仕方ない」と弁明する。
その言葉を聞いた下人は、自分も生きるためには悪をしてもよいと考えを変え、老婆の着物を奪って逃げ去るんだ。

◇ ヴァニエイラ
それは、貴方も生きるためには仕方なく怪盗をしている、ってこと?

◆ ギジエ
ボクはね…
自分が楽しむために怪盗をしているんだよ!!
それじゃあ今夜はこれで失礼しよう、じゃあね!!

◇ ヴァニエイラ
待ちなさいをギジエ!!
この悪党!!

ー おしまい ー