九尾狐異文②(補記)

イベント中のセリフが聞こえなかったとのご意見がありました。
そのため、イベント内で使用したセリフを抜粋して、以下に記載いたします。


【禅都銀行前】
◆兵部卿
「冒険者の方々」
「よく我が呼びかけに応じ参られた。」
「我は兵部卿」
「この都の軍を束ねる者である。」

「我が主、」
「主上におかれては今も病に臥せられておる。」

「その御身を蝕みし妖、名を真々藻と申す。」
「三か月前に入内したこの女こそが」
「穢れの源であったのだ!!」
「妖は主上を、そして皆の住まう都に呪詛をかけ」
「主上もろとも滅ぼそうとしておった!!」

「幸い我が国随一の呪術師」
「安倍春霞殿が真々藻の正体を看破し」
「力を尽くし討とうと試みたが」
「真々藻は驚くべき俊敏さと妖力により」
「都より逃げ延びた。」

「安倍春霞殿によれば」
「今は山中に潜み」
「怨を育て力を蓄えておるとの由。」
「これを放置すれば再び穢れは都に満ち」
「主上の御身も都の民草の命も危うくなろう。」

「しかし討とうにも、その力は日を追うごとに増し」
「現時点で討伐は困難であろう。」
「ゆえに封ずる事とする。」

「真々藻を封ずる場は既に用意した、」
「安倍春霞殿より授かった神器」
「大蛇の杖」を楔として用いれば、」
「妖はその力を失い、主上と都は安寧を取り戻すことができよう。」

「我らの任務は明確である。」
「決して感情に惑わされることなかれ。」
「人の形を借りた妖であろうと」
「情に流されれば、都の災いは再び蘇る。」
「迷いを捨て、使命を全うせよ。」
「我は冒険者の方々を束ね、大妖 真々藻を封じようぞ!」

「――此度の件、勅命なり!!」

「方々におかれては、此度の御沙汰」
「御出仕なさるや否や、速やかに御返答くだされ。」

  …… 間 ……

「此度の御沙汰に参られんこと、深く感謝する。」

「では大妖 真々藻の潜みし地へ門を開く」
「方々、努々油断されず門をくぐられよ。」


【邪蛇の巣食う野】
◆兵部卿
「くっ 何という事か!!」
「この場は既に大妖 真々藻が去った後とは!!」
「しかし、この邪蛇の群れは捨て置けぬ」
「方々!! この邪蛇の群れの討伐を請う!!」

  …… 間 ……

「方々!! 無事であろうか!?」
「しかし、流石は大妖 真々藻」
「我らの動きを読み既に移動していようとは」
「ふむ、しばし待たれよ」

『春霞殿、真々藻は既にこの場に居りませぬ』
『何処にいるかお判りか』

◇安部春霞
『どれ、いま視てみよう、暫し待たれよ』
『……ふむ』
『どうやら黄泉坑道の最奥に潜んでいる様だ』
『黄泉坑道の中までは我の力は及ばぬ故、』
『入口までの門を開こう』

◆兵部卿
『おお、感謝する。』

「方々!!大妖 真々藻を追う算段がついた」
「門が開く故、くぐられよ」
「黄泉坑道の最奥に真々藻はいる!!」


【黄泉坑道入口】
「黄泉坑道の入口か」
「方々!! 坑道の最奥まで参ろうぞ!!」


【黄泉坑道最奥】
◇真々藻
「……来てしまわれたのですね、兵部卿殿……。」
「我を討ちに……あるいは、封じに。」

◆兵部卿
「真々藻……。」
「安倍春霞殿より事情はすでに聞き及んだ。」
「そなたが主上を害し、都を呪わんとしていると。」

◇真々藻
「……違います……。」
「わたくしは……主上を……苦しめたくなど……ない……。」
「されど、この身に集った穢れが……わたくしの心を……引き裂く……」

「春霞殿が……祈祷と称して主上の穢れを……」
「わたくしはこの身へと……すべて、移し替えたゆえ……」
「わたくしは……いまや、穢れそのもの……」

◆兵部卿
「真々藻。」
「そなたが妖であれ、そなたの言が真であれ虚であれ」
「我らに課せられた務めは、主上と都を守ることのみ。」
「――主上の御心も、この国の安寧も、さまたげるわけにはいかぬのだ。」

◇真々藻
「……いけません……これ以上……近づいては……」
「わたくしの……中の……穢れが……」
「あなた方をも……喰らってしまう……!」
「……わたくしは……誰も、傷つけたくない……っ!!」

「どうか……主上を……お救い……ください……」
「わたくしは……わたくし自身が……何者になるのかも……」
「もう……わからぬ……」

◆兵部卿
「……真々藻。」
「そなたは……本当に、我らの敵なのか。」
「それとも……ただ、一人で穢れを受け苦しんでおるだけなのか……」

「ぬっ! 真々藻から黒い何かがあふれ出す!?」
「……これは、まさか……!」

◇宿儺
「……オオォ……ォ……」

◆兵部卿
「鬼……! いや、これは──真々藻の穢れが生み落とした“宿儺”か!」

◇宿儺
「オォォオオ……!」
「キサマラ……チギリ……タオス……!!」

◆兵部卿
「方々!!いざ進め!」
「都の安寧は、勇ある方々の双肩に懸かっておる!」
「真々藻の願いを、決して無駄にはするな!!」
「討ち果たせ──宿儺を!」

◇宿儺
「クックック」
「ココハチトセマイナ」
「ツイテクルガヨイ」

◆兵部卿
「いざ、決戦の地へ!!」


【決戦の地、宿儺を討ち果たした後】
◆兵部卿
「方々、よくぞ無事に戻った、宿儺を討ち果たしたのだな。」
「だが、真々藻はどうなったのだ?」
「もしや宿儺が倒れ、真々藻もすでに──」

「いや、門が開くという事はこの先に……」
「方々、参ろうぞ」


【封印の地】
◇真々藻
「……はぁ、はぁ……ここ……まで、逃れ……ました……」
「どうか……これ以上……穢れが……皆様へ……及ぶ前に……」
「わたくしを……終わらせて……くださいませ……」

◆兵部卿
「真々藻……主上を想い、都を想い、それほどまでに……」
「ならば、我が為すことはひとつ。」
「おまえを終わらせるのではない──この地へ封じる。」

◇真々藻
「……はい……」
「どうか……主上を……この都を……お守りくださいませ……」
「わたくしの……願い……すべて……それだけ……で……」

◆兵部卿
「大蛇の杖よ……いまこそ楔となり、妖を殺生石に縛れ!」

◇真々藻
「っ……!!」
「これで……よいの……です……」
「主上……どうか……ご壮健で……」

◆兵部卿
「……これにて封印は成された。」
「都は救われ、主上の命も……繋がれよう。」
「真々藻よ……その想い、確かに受け取った。」
「安らかに……眠れ」

「では方々!都へ引き上げようぞ!!」


【エピローグ】
◆安部春霞
「女狐め、ようやく封印されたか、」
「これで我を妨げるものはもうこの世にはおらぬ。」
「そして我は主上の信厚き重臣となり、」
「都の穢れも祓え、万事円やかに治まったという事だ」
「クックックッ……」
「はーっはっはっはっ!!」
ゲホゲホ