イベントのお知らせ

骸なき葬儀とは空しいものだ。こうやって、下官の葬儀に出席するのは何度目だろうか。そのたびに噛み締める無力感は、何度経験しても慣れるものではない。あの日、評議会室に乱入したローブの男。自らを「"闇の落とし子"の従者」と名乗っていた。街々に現れ...

皆の者！この度はこの鯉九座衛門と禅都の子どもたちのために、たくさんの鯉をありがとう！おかげさまですべての破片世界の大空を、スイスイと元気よく鯉が泳いでおるよ。ありがとう。本当にありがとう！さてお待ちかねの結果発表じゃ！まずは全破片世界の入賞...

今年もまた生きた鯉が大空を舞う季節がやって来た。生簀の手入れを済ませた禅都の鯉師、九代目 鯉九座衛門は、日没までにまだほんの少し間があることに気づくと、桟橋に向かってきびきびと歩き始めた。「まだまだ若いもんには負けんよ。」今年の首尾をあれこ...

「さあ、これで全部かしら！」萌黄はどっさり積み上げた木箱を眺めて満足げにうなずきました。そのピンク色の鋭い爪で、そっと苗をつまみあげて土をかけていきます。ひょんなことから、さまざまな破片世界をさまよった彼女が、飛鳥の地に定住して数ヶ月。萌黄...

―――― さあ、わたしと来て。幕開けの時間よ―――― どこまでも響き渡るカルテットを……奏でましょ？「おばば、今日の依頼はなんだい？もう動物絡みの依頼はごめんだぜ」軽く編まれた髪を跳ねさせて、何でも屋の少女はどさりと椅子に腰掛けた。「やれや...